event report

JFL presents FOR THE NEXT supported by ELECOM

北海道FM NORTH WAVE、東京J-WAVE、名古屋ZIP-FM、大阪FM802、福岡cross fmという全国のFM5局で結成されているJFLの共同企画「JFL presents FOR THE NEXT supported by ELECOM」。

今年のテーマソングは、カリスマ的な人気を誇る映画『スワロウテイル』の映画内のバーチャル・バンドでありながら、伝説的バンドとなった「Yen Town Band」が奇跡の復活!

書き下ろしによるテーマソングを提供してくれるほか、札幌から福岡まで全国5都市のZeppで対バンツアーを行います。福岡公演の会場は Zepp Fukuoka、日時は、10月25日(日)。対バン・アーティストはクリープハイプ!さらに、ゲストアクトとしてSalyuがボーカルを務める「Lily Chou-Chou」の参加しました。

JFL presents LIVE FOR THE NEXT supported by ELECOM
10/25(日)18:00 START
出演:YEN TOWN BAND/クリープハイプ/Lily Chou-Chou
(オープニングアクト:図鑑)
場所:Zepp Fukuoka
FM NORTH WAVE(北海道)、J-WAVE(東京)、ZIP-FM(名古屋)、FM802(大阪)、cross fm(福岡)というFM5局で構成されるJFL(JAPAN FM LEAGUE)共同主催の全国ツアー「JFL presents LIVE FOR THE NEXT supported by ELECOM」の福岡公演が10月25日(日)、Zepp Fukuokaにて開催された。今年度は激戦を見事勝ち抜き、念願の大舞台に立ったオープニング・アクトの図鑑に続いて、クリープハイプ、Lily Chou-Chou、YEN TOWN BANDが世代を超え一堂に集結。熱狂のステージを繰り広げてくれた。
 トップバッターとして登場したのは、クリープハイプ。隣接するヤフオク!ドームでは折しも、プロ野球日本シリーズ第2戦の真っ最中。熱狂的なヤクルトファンとして知られる尾崎世界観(vo)は、登場するなり不敵な笑みで「若鷹軍団に負けないように頑張りたいと思います」と静かなる闘志を剥き出しに、宣戦布告。初っぱなからライヴ鉄板曲の連続投下で、一気にフロアの温度を上げていく。また、今回のイベント出演をきっかけに、久しく連絡のなかった人から連絡があったと語る尾崎。改めて、YEN TOWN BANDの知名度と影響力の大きさを実感しつつ、それでも最後にはバスドラとオーディエンスの力強い手拍子が導く『社会の窓』で、思う存分吠えまくり、晴れやかな笑顔でステージを後にしたのが印象的だった。
続いて、登場したのはLily Chou-Chou。真っ暗なフロアに鳴り響く、小林武史(key/gt)と清水ひろたか(gt)の夢とも現ともつかない音像。そこに真っ黒なドレスを纏って歌声を響かせるのはSalyu…ではなく、Lily Chou-Chou。<天才。というより、宇宙。エーテルの具現者。>…かつて映画『リリイ・シュシュのすべて』の冒頭でタイプされた言葉が頭に浮かぶ。“圧倒的”とは、このことだろう。息をするのも憚られるほど張りつめた緊張感の中、何の解釈も説明もなされることなく、ただその歌声と演奏だけで描かれてゆく深く、広い無限の世界。それは、まるで青白い光の中から放たれた、静かなラスト・ナンバー『グライド』の歌詞そのもののよう。そんな強烈な存在感に改めて、心撃ち抜かれたステージだった。
そんな余韻冷めやらぬ舞台の上に、小林と清水がそのまま残って演奏を続けるシーンからYEN TOWN BANDのステージはスタート。鍵盤の音色にアレンジされた『Gold Rush』のイントロが暗闇の中から静かに流れる。そこへChara(vo)、村田シゲ(ba)、吉木諒祐(drs)、平岡恵子(cho)の4名が加わり、切なくも懐かしい『Sunday Park』が奏でられる。湧き起る歓声。瞬時に“円都”と化す空間。フロアの其処此処から「グリコー!」という声援が飛び交い始める。グリコとは映画『スワロウテイル』の中で、Charaが演じた主人公の名前。そのグリコがボーカルを務める架空のバンドが、YEN TOWN BANDだ。
 チャイナドレスの裾を揺らし、コケティッシュな魅力全開で楽曲に身を投じるグリコ。「映画の中でグリコがお母さんに会いたくて作った曲」と前置きして歌った『小さな手のひら』やフランク・シナトラのカバー『My Way』、新曲『EL』など、包み込むような大きな愛でオーディエンスの心を凌駕していく。「音楽愛してる?愛してるなら、愛してるって言っていきましょ。人生、意外と短いわよ(笑)」と茶目っ気たっぷりに煽った『してよ してよ』からの本編ラスト、時代を超える『Swallowtail Butterfly ~あいのうた~』では、それこそ“吐息の魔法”とでも言うべき独特のウィスパー・ボイスで聴き手を圧倒。鳴り止むことのない拍手に呼び戻され、アンコールへと突入した後は再びフロアに向かって「やっぱり、愛だよね?」と笑いかけ、バンドにとっては約20年振りのシングルとなる『アイノネ』(12月2日発売予定)を披露し、すべてのステージを締めくくった。小林によればタイトルには“愛の根/愛の音”というダブルミーニング込められているという。そんな歌の持つ深い優しさと暖かさ、力強さを感じながら、YEN TOWN BANDという新たな物語の始まりに想いを馳せた夜だった。
 なお、この日の模様は11月23日(月・祝)18:00~19:55、cross fmにて特別番組としてオンエア予定。ライヴに行った人も行けなかった人も是非、チェックしておいてほしいと思う。

文:なかしまさおり
2015年10月25日(日)Zepp Fukuokaセットリスト
図鑑
01. まぼろし
02. ゴールデンシップ
03. ファンファーレ

クリープハイプ
01. イノチミジカシコイセヨオトメ
02. 手と手
03. 愛の標識
04. おやすみ泣き声、さよなら歌姫
05. エロ
06. リバーシブルー
07. 社会の窓

Lily Chou-Chou
01. アラベスク
02. My Memory
03. エーテル
04. 回復する傷
05. グライド

YEN TOWN BAND
SE. Gold Rush
M1.Sunday Park
M2.Mama's alright
M3.上海 ベイベ
M4.小さな手のひら
M5.My Way(フランクシナトラカバー)
M6.EL(新曲)
M7.She don't care
M8.してよ してよ
M9.Swallowtail Butterfly〜あいのうた〜
EN. アイノネ(新曲)

©cross fm
Photo by Yoshihiko TANAKA

尚、ここでご紹介しきれなかったライブ写真をcross fm Facebookでも公開中です。ぜひ、そちらもチェックしてくださいね。