ファーム通信

グリーンライフを楽しもう!
屋内でも、できますよ♪野菜づくり。身近に自然を感じるくらしを提案します。

【インドア派】
小倉駅前の複合施設 セントシティ10階にある広場『KOKURA natu-garden』は太陽光の入るとっても気持ちのいい空間。ここで野菜を育てよう!と開園して2023年3月で13年になりました!風も吹かず、受粉の為の虫もいない屋内での野菜の栽培は、挫折&苦労の連続でした。
一時は、荒れた野菜たちですが、今では、ハーブ、野菜、小さな木々、お花からかわいい野草まで、生き生きと育っています。
結論は、『手をかける、目をかける!』これに限ります。保育園児さんとの交流からもうれしい驚き・発見をいただいています。

【ファーム管理人】
トミタユキコ
2016年12月管理人就任。野菜づくりは初心者ながら、持ち前の探究心&愛情あふれる丁寧なお世話で見事再生。ブログで披露する独創性あふれる料理にも注目です。
火・金曜AMにKOKURA natu-gardenに出没します。棚田に立つ姿が絵になる長身の女性がいたら、それがユキコさんです♪

【グリーンライフ講座】※現在休止しています
農、食、ものづくりのスペシャリストをお迎えして「GREEN LIFE講座」を月1回開催中。なげいれ、スパイス、金継ぎ、梅干し、糠床、木工…すぐに満席になりますので、お申し込みはお早めに。

「CROSS FMファーム通信」放送中♪ 火曜10:40~(UP↑UP↑内)
[サポート企業:グリーンキャスティングサプライヤー企業各社]

グリーンライフ講座「森のめぐみと暮らす~グリーンウッドワーク スプーンづくり」

2020 年 02 月 28 日

貴重な道具お借りしての木のスプーン作り。
2種類のナイフで、基本作れるのだが。
「木のスプーンを作る」って言っても、いろんな道具があるんだなとヒジョーに勉強になった。

色んな国からの色んな道具。先生自作の道具も。
日本にも、遠い昔の時代から、同じような道具があるそうな。

木に携わる道具は、不思議と「世界共通のフォルム」だったりする。
ホント不思議。1番便利で完成形が今の形なんだろうケド、
え~どこがルーツなんだろ~と感動しつつ、道具眺めるだけでも楽しくて。

先生自ら金属熱してカンカン打って鍛冶して作った、
柄の部分も先生が彫って作ったオリジナルナイフ、も登場したり、
ナイフ入れる革製の包みや、山桜の皮とか白樺の皮とか、木の皮で作ったナイフカバー。
コレも先生オリジナル。
木のお馬さんのオモチャみたいな、折り畳み式の、
コレも先生が本場の物を見よう見まねで自分で作っちゃった。shaving horse:削り馬。
木を割る時に使う木の台も先生お手製。
自分の理想が形になってくのは楽しいだろうなあ。
「ない物・欲しい物はまず自分で作ってみる」精神が、道具にも詰まった今回の講座。

(道具については、ファーム通信の放送にて簡単にご紹介したでヨ)

今回は、スタジオ前で、色んな道具実際使ってみて、
ナイフワークや道具の使い方学びながら、貴重な時間でした。

で、講座当日、実際に先生が、斧で割って、震動も音も響き渡り迫力!の
デモンストレーションしてくれた時の木だが、
講座当日はまだ表面シットリで冷たくて、ずっしり重たくて、生木感、半端なくて。
2種類の木が用意されて、
・タブノキ。クスノキの仲間。北九州市内の木。
・年輪がツートーンの木が山桜。大分県・宇佐からヤッテキタ。

国産の、切ったばかりの貴重な生木を使って、スプーンづくり!
しかも、なんと、1人につきスプーン1本分の木を用意頂いたのかと思いきや、
タブと山桜と、(だいたいおおざっぱに、ある程度荒削った状態のものを)先生!どちらも
用意してくれて!実質、皆に各自スプーン2本分の木をご用意・ご提供頂き。贅沢。
ま、でも、1本作るのにも、「スプーン作り初めてさん」だとかなり時間かかるので、
1本はお持ち帰り戴きおうちで後日削って作っていただくとして、
とりあえず今回4時間の講座内で、1本完成するか?どうか?で。
皆、素敵なスプーン完成したり、何人かは途中まで完成。

柔らか優しさが表れたスウェディッシュスタイルのスプーン、
削るのが早い人は、葉っぱの形や丸い形のスプーン等。個性溢れるデザインや、
先生のデザインを参考にして進化させたデザイン等々、じぇ〜んぶ、素敵す。
いつもながら皆出来上りデザインが違う♪(画像ご参照ください!素敵でしょ!)
完成出来なかったのはトミタ…。「馬鹿を上回る〈馬鹿力〉のトミタ」が、完成出来なかったとは!
なんでしょねー。なんでしょなー。
グリーンウッド:生木だから乾燥した木よりも削りやすいはずなのに。
ま、ボーッとしてたんしょな。(ちなみにトミタ作は画像右端)
(後で思い出したが、そういえば、「他の木も削ってた」というコトも判明w
ナニやってんだ管理人w自由だな、管理人w実質1本半削ってたのか?はてなwww)
ともあれカステラ1本位のサイズ・厚さから削って削って
スプーン1本作ってくのは大変だけど楽しかった。
天井吹き抜けが心地よいオープンスペースで、森の中♪とまではいかないが、
緑溢れるnatu-gardenの自然の中、皆各自個人個人で作業に夢中。
途中、ただひたすら作業の時間流れてく、誰も喋らず…ってひとときもありつつ、
木と向き合って皆素敵な作品が出来て。特別なスプーンが出来た。

スプーン作り、数こなすのもやはり大切で。慣れてくれば、短い時間で作れるようになるそうな。
今回講師をしてくださった渡辺圭先生は、北九州での屋号にちなんで、
501本作るの目指してるんだったかな。
あと、先生の同僚の先生も、1日1スプーンチャレンジしたり。
で、渡辺先生が師と仰ぐ、世界的に有名なアメリカのグリーンウッドワーカー:
ジャロッド・ダールさんは、早くて30分や1時間足らずで作れたりするんだったかな。
ジャロッドさんのスプーンはいつも世界で即完売だそうな。
木工家で、木のスプーン作家さんとしても有名。世界中で展示会や講座をやってたり。
木のスプーンの作家さん!アーティスト!
渡辺先生もアーティストであり、木や森を大切にする活動もして、海外へ赴いたりもして、
いただいた森の恵みと向き合って、木目を見て、暮らしの中に取り入れるグリーンウッドワークの人。
この春からは、岐阜県立森林文化アカデミーの先生でアル。
北九州から貴重な人材が旅立っていくのは残念だけど、岐阜の皆さんに
こんなに素晴らしい人がいるのだ!と知ってもらえるのは、とても素敵な流れ&ご縁でありますな。

先生からはスプーン作りだけでなく、他にも色々、木についてもお話を聞き。
世界の木の事情だと、例えば、ロシアは野生のトラを始め、豊かな森で暮らす生き物達守る為に、
国が木の伐採や木材の輸出規制始めたので、少し昔に比べるとロシアの木の価格
ナラとか倍になってるよ~とか。日本国内では、「木に携わる人や守る人減ってる問題」等で、
木や森を知る・育てる活動、植樹・植林更なる整備も必要だとか。
まだまだ知らない事だらけ。奥が深い。改めて色々考えた講座だった。
世界中で言える事は、「木や森を、もっと身近に考える人が増えてほしい」かな。
2月はそんなグリーンライフ講座でした。

みなさんがお住まいの地域には、どんな木が育ってるか知ってますかな?

[インドア派:KOKURA natu-garden]