●INXS:『KICK』(1987年)
INXS 40オーストラリア。
AC/DCを筆頭に、 BEE GEES、リック・スプリングフィールド、
メン・アット・ワーク、カイリー・ミノーグなどなど、
時代を彩ったサクセス・アーティストの出身国。
中でもINXSは80年代中期に最も大きな成功を収めた
「オーストラリアを象徴する」、貴重なロック・バンドでした。
そして、カリスマ・ヴォーカリスト:マイケル・ハッチェンス。
歌唱力、パフォーマンスの素晴らしさもさることながら
何より超絶にカッコいいルックスと相まって
当時は「最もセクシーな男性ヴォーカリスト」と呼ばれていました。
INXSには少し苦い想い出があります。
中学生時代、大牟田市街地にある家電量販店内のレコード店でのお話し。
当時の福岡洋楽ファンのバイブル的な番組だった
「ナイトジャック・フクオカ」で、
ブレイク曲となった「オリジナル・シン」(1984年)
INXS - Original Sin - YouTubeのプロモーション・ヴィデオを見て以来、
このバンドのファンになったyadgeは、
次に出るアルバム:『リッスン・ライク・シーヴス』(1985年)のレコードを
そのレコード店で予約することを決意。
それまでレコードの予約などしたことがなかったので、
「インエクセスの次に出るアルバムを予約したいのですが」と
勇気を振り絞ってレジのスタッフさんに恐る恐る申し出たところ、
「いんえくせす、ですか??」と聞き返されまして。
「少々お待ちください」と、
おそらくレコード会社からの新譜注文書らしき冊子を
慌ただしく探し出そうとして下さりましたがなかなか見つからず、
「こちらでは確認が出来ませんが」と言われてしまいました。
それでも「必ず出ると思いますので予約させて下さい!」と
疑うスタッフさんに無理やり予約のお願いをしました。
今思えば「予約特典」があったのかどうかも覚えてませんが、
どうしても「発売後すぐに聴きたい!」という欲求から
そのような行動に出たのだと思います。
その時、
「あぁ、まだレコード店のスタッフさんも知らない程度の認知度なんだな」と
悲しい気持ちになったのでした。
いざ、発売日の下校時にレコードを引き取りに行き、
帰宅後すぐにレコードを聴いた時の感動は今でも記憶に残っています。
格段にカッコよくなった新曲の数々に完全にノックアウトされたのです♪
INXS - What You Need - YouTubeINXS - This Time - Rocking The Royals - YouTubeINXS - Kiss The Dirt - Rocking The Royals - YouTubeINXS - Listen Like Thieves - Rocking The Royals - YouTubeそしてキャリア最高傑作となる、『KICK』(1987年)。
楽曲のクオリティは更なる高みに達し、
全米シングル・チャートに次々とチャートインして行く様は痛快でした!!
INXS - Need You Tonight (Official Video) - YouTubeINXS - Devil Inside - YouTubeINXS - Mystify - YouTubeINXS - New Sensation - YouTubeINXS - Never Tear Us Apart - YouTubeこのアルバムからちょうど10年後。
まさかマイケル・ハッチェンスが亡くなるなんて誰が予想できたでしょう。。。
晩年のミュージック・ヴィデオがコチラです。
INXS - Elegantly Wasted (Official Video) - YouTube先頃、タイムリーなことにこんな嬉しいニュースが発表されました。
INXS マイケル・ハッチェンスの新ドキュメンタリー映画『Mystify』 サントラに未発表曲2曲収録 - amassこのドキュメンタリー映画が日本でも上映されることを心から願っています!!
●THE FAMOUS ARTIST:RY COODER
Home - Ry CooderRy Cooder - YouTube一般的に「ロック・ギタリスト」と言えば、
3大ギタリスト=エリック・クラプトン、
ジミー・ペイジ、ジェフ・ベックを筆頭に、
ジミ・ヘンドリックス、サンタナ、キース・リチャーズ、
リッチー・ブラックモア、スティーヴィー・レイ・ヴォーン、
スティーヴ・ヴァイ etc...
といった著名なプレイヤーの名前が挙がってきますが、
ここでご紹介するライ・クーダーは
「アメリカン・ルーツ・ミュージック」という視点から語られることが多い
「真の音楽通」が敬愛するギタリストだと言えます。
「スライド・ギターの名手」としての一面が有名ですが、
映画音楽も数多く手がけており、総合音楽家としての絶大な信頼を得ている
大変貴重なギタリストでもあります。
いはゆる「大ヒット・アルバム」という作品は目立ってありませんが、
番組でもお話しした『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』は、
彼の名を世界中に広く知らしめた素晴らしい仕業でした♪
yadgeももれなく、このアルバムのおかげでそれまでは完全に無知だった
「キューバ音楽」というジャンルの存在を知ることができました。
番組でもご紹介したジョニー・キャッシュ作の「ゲット・リズム」も同様に、
彼が敬愛する様々なスタイルの音楽を独自の解釈でカヴァーし、
その音楽が持つ魅力を我々に教授してくれる最高のトランスレーター。
1970年のデビュー以来、来年で「50周年」を迎えるロング・キャリア!!
伝統音楽へのブレない真摯なスタンスが、
彼の音楽キャリアを永遠なるものしているのでしょうね♪