THE FAMOUS RECORDING

70's・80'sの名盤・名曲をじっくりとお送りする
「本物の洋楽番組」にどうぞお付き合いください。

every sat. 19:00~20:00 ON AIR
【担当NA】 yadge
【番組メール】

第29回 DONNA SUMMER『SHE WORKS HARD FOR THE MONEY/邦題:情熱物語』

2018 年 04 月 21 日

●DONNA SUMMER:『SHE WORKS HARD FOR THE MONEY/邦題:情熱物語』(1983年)

この度の特集にあたり、1979年の大ヒット・アルバム
『BAD GIRLS/邦題:華麗なる誘惑』とこのアルバムと、
どちらにしようか。。。?と悩みました。
全米1位となったシングル「HOT STUFF」。
耳にしたことがある方も多いかと思います。

The Trailer for Donna Summer - The Ultimate Collection! - Facebook

洋楽リアル・タイム体験が1983年:当時中学一年生だったyadgeにとっては、
ドナ・サマーを初めて知ったのがこのアルバムからのヒット・シングルで
タイトル曲でもある「情熱物語(邦題:全米3位)」でした。

そのワイルドなルックスと力強い歌声が、
当時のわたしにとっては少し怖い印象を受けましたが。。。(笑)

「ディスコ・クイーン」という愛称で70年代後期に爆発的人気を誇った彼女。

以前番組でご紹介しましたBEE GEESによる
『サタデー・ナイト・フィーヴァー』(1978年)の
サウンドトラックの大ヒットにより、
このドナ・サマーも含め、1970年代後期は
数多ディスコ・ミュージック・ヒットが生まれていた時代でした。

1979年のビルボード・シングル年間チャートにおいて、
彼女は「バッド・ガール」:2位、「ホット・スタッフ」:7位、
「マッカーサー・パーク」:12位(リチャード・ハリスのカヴァー)と
3曲ものNo.1シングルが上位にランクインするという快挙を成しえています。

幸か不幸か、その「ディスコ・ブーム」の終焉とともに彼女の
「チャート上のピーク」も下降線を辿ることとなりましたが、
元来”ミュージカル上がり”である彼女の歌唱力の素晴らしさは、
ヒット曲以外の楽曲群でも容易に知ることができます。

2012年5月17日に63歳で他界したドナ・サマー。

時代が巡っても、これからのアメリカ音楽シーンで活躍するであろう
多くの新人女性アーティストにも影響をあたえ続ける存在だと思います。



●THE FAMOUS ARTIST:MICHAEL SEMBELLO

映画『フラッシュダンス』(1983年)といえば、アイリーン・キャラによる
「フラッシュ・ダンス~ホワット・ア・フィーリング」の特大ヒットが有名ですが、
このマイケル・センベロによる全米No.1シングル「マニアック」も
強烈にカッコいいナンバーでした♪

後に気が付いたのですが先のドナ・サマーの70年代と同じく、
この『フラッシュダンス』のサウンドトラックも
「カサブランカ」というレーベルからのリリースでした。
(※『情熱物語』(1983年)はレーベル移籍後のアルバムです)

当時ラジオからこの曲が流れてきたのを初めて聴いた時、
ガツーン!とやられてしまいました。

完全にそれまでに聴いたこと のなかったタイプの楽曲だったからです。

スティーヴィー・ワンダーを始め数多くの有名アーティスト(ドナ・サマーも!)
のアルバムに参加してきた彼のギタリストとしての腕前は
普段から取り上げられる機会が少ないですが、
番組で初めて彼の名前を知って興味を持った方は
「素晴らしいミュージシャンとしてのキャリア」も深く掘り下げてみてくださいね!!

リーダー作をしばらくリリースしていませんが、
また誰かのアルバム・プロデュースでもいいので彼の名前を発見したいものです。

Michael Sembello | Facebook

第28回 CHRISTOPHER CROSS『CHRISTOPHER CROSS』

2018 年 04 月 14 日

●CHRISTOPHER CROSS:『CHRISTOPHER CROSS』(1979年)

1970年~80年代の「ワーナー・ミュージック・グループ」のレーベルには
本当に名盤が多いです!!

ワーナー・ブラザーズを筆頭に、アトランティック、アサイラム、エレクトラ、
サイアーと、それぞれのレーベルに歴史的名盤がザクザクと存在しています。

きっとこれからも番組では「ワーナー・ミュージック・グループ」の名盤を
たくさんご紹介していくと思いますので、乞うご期待♪

そんな中で、このクリストファー・クロスの1stアルバムは
「ワーナー・ブラザーズ」という優れたレーベルを真に象徴する1枚だと思います。

天性の歌声。ソングライティングの素晴らしさ。
それを支えるサウンド・プロダクションの鉄壁さ 。

レコーディングに参加した豪華な面々は番組の中でもご紹介しましたが、
若い才能を盛り立てるために集まった周辺ミュージシャンの
彼に対する期待値が伺えます。

そして、グラミー賞:主要4部門を独占受賞。

この輝かしい歴史的記録とともに、
このアルバムはポピュラー音楽史において永遠に語り継がれる1枚です。

そしてこのデビュー・アルバムの大ヒット直後に、
アカデミー賞を受賞した彼のベスト・トラック
「ニューヨーク・シティ・セレナーデ(邦題)」(1981年全米1位)。

楽曲の素晴らしさが神ががっていて、
こういう楽曲こそが「全米1位にふさわしい!」と、
今の全米チャート上にひしめくメロディが無い楽曲群を聞くたびに思います。

最新アルバムをリリースして、今月行われる来日公演。
福岡公演が無いのが本当に残念です!!

Christopher Cross Official Website | Home



●THE FAMOUS ARTIST:JULIAN LENNON

ジョン・レノンとオノ・オーコさんとの間に生まれたショーン・レノン。

偉大すぎる父親を持ちながらも、
2人ともアーティストとして世に出るという血統は実に美しいものですが。

ジュリアン・レノンはジョンとシンシアの離婚後、シンシアに育てられた為、
ショーンとは違って若くして父親の愛情を受けることが出来なくなった悲運と
戦わなければなりませんでした。

そんな苦境でもデビューを勝ち取り、ヒット曲を放ったのは本当に凄いと思います。

「二世ミュージシャン」の宿命ですが、
親の七光りでデビューは出来たとしても「ヒットする」という次元はまた別です。

番組でご紹 介した「ヴァロッテ」(1984年)は静かで地味な楽曲ですが、
父親から受け継いだ音楽DNAがヒシと伝わってくる名曲です。

目下のところの最新曲である「Saltwater25」にも、ジョンのDNAが感じられます。

Julian Lennon - YouTube

現在は写真家としての活動のほうが有名になっている彼ですが、
寡作ながらもきっと「ビートルズ・イズム」を感じさせてくれる
楽曲を作り続けてくれると思います♪

JulianLennon.com - The official website

第27回 BOZ SCAGGS『SILK DEGREES』

2018 年 04 月 07 日

●BOZ SCAGGS:『SILK DEGREES』(1976年)

略称:A.O.R.

「アダルト・オリエンテッド・ロック」と称した方のセンスに脱帽です!

ポピュラー音楽の中の「ジャンル分け」をするものとして、
ロック、ポップ、SOUL/R&B、HIP HOP、ハードロック、
ヘヴィ・メタルなどなど色んな呼び方がありますが、
この「A.O.R.」と名がつく作品群には一貫して安心して聴くことが出来る
一定のクオリティが保たれているような気がします。

ボズ・スキャッグスの作品群はもちろん、
次の特集でご紹介するクリストファー・クロスの1stアルバムも
CD帯には「A.O.R.史に残る名盤!」というキャッチが書いてありますし。

他にもニック・デカロ、ベン・シドラン、マイケル・フランクス、
ネッド・ドヒニー、ビル・ラバウンティ、などなど。。。

若気の至りでハードロックやパンクこそが一番かっこいい音楽だ!と
単一的な思い込みで10代を過ごしたyadgeにとって
これら「A.O.R.」と言われるアーティスト群の作品を
20代、30代、40代と聴く機会が増えてくるうちに、
だんだんと自分の音楽人生の中で重要な位置を占めるようになりました。

そんな風に好みが「A.O.R.寄り」になっていった要因のひとつが
「レコーディング・メンバーの確かな腕前」でした。

一番大好きなドラマーである
故ジェフ・ポーカロ(元TOTOのオリジナル・ドラマー)を筆頭に、
もちろんドラマーに限らず、ギタリスト、ベーシスト、
キーボーディストといったプレイヤーの面々が「歌伴」に徹しながら
楽曲やヴォーカリストを最大限に生かす演奏を注入している様が
実に心地よかったのです。

特に、この『シルク・ディグリーズ』は楽曲の素晴らしさはもちろん、
ジェフ・ポーカロ、デヴィッド・ペイチ、
デヴィッド・ハンゲイトという後のTOTOのメンバーを中心に
他のレコーディング・メンバーも極上の演奏をボズの楽曲に注入しています。

個々の記名性をもった有能な演奏家たちが
「レコーディング」というひとつの音楽制作に向かって
力を結集していく様、とでもいいましょうか。
その様が「バンド・サウンド」とはまた違った音楽的感動を
聴くものに与えてくれるのです。

で、それが理想的な「バンド」として奇跡的に集約された形が
「TOTO」なのでは?と思うのです。

結局またお話が「TOTO」に戻りましたが、
ボズ・スキャッグス『シルク・ディグリーズ』。
そしてTOTOの1stアルバム『TOTO』。
この2つの作品がポピュラー音楽界に与えた影響力は、
これからの時代へも少なからず及び続けるものだとyadgeは思っています。

重ね重ね、、、
ジェフ・ポーカロの演奏をライヴ体験出来なかったことが本当に悔やまれます。



●THE FAMOUS ARTIST:JANIS IAN

番組でご紹介した「ウィル・ユー・ダンス」。

この独特な雰囲気を持つ名曲を初めて知ったのは、
世代的にテレビ・ドラマ「岸辺のアルバム」(1977年)ではなく、
どなたかは忘れましたが日本のとある有名女優さんが好きな曲である、
という形での出会いだったと記憶しています。

この曲が持つ、これまでに聞いたことのなかったタイプの作風に、
一瞬にしてとりこになったものです。

本国よりも日本で絶大なる人気を誇ったアーティストですが、
他の女性シンガー・ソングライターと比べて
何か特別に「日本人受けする魅力」があったのでしょうね。
それが「何」だったのかを、当時リアル・タイムで彼女の音楽に触れ、
ファンでいらした世代の方々に是非聞いてみたいです!
その当時の日本の世相と、
彼女の音楽がピッタリ合っていたのでしょうか??

1970年代のいはゆる
「シンガー・ソングライター・ブーム」と言われるシーンにおいて、
女性アーティストではまっ先にキャロル・キングの名が上がり、
次いでジョニ・ミッチェル、カーリー・サイモン、ローラ・ニーロ、
リッキー・リー・ジョーンズなどが名を連ねますが、
ジャニス・イアンは特に女性のファンが多いのではないかなぁ~?
と個人的には想像しています。

事実、これまでの音楽人生で
(※音楽談義が出来る女性に
普段からほとんどご縁がないのが最大の要因かもしれませんが、、、笑)
ジャニス・イアンの名をまっ先に上げる男性音楽ファンに
出会ったことがありません。
キャロル・キングの名は例えばビリー・ジョエルと同じくらいに
よく口になさる男性音楽ファンがいらっしゃいますけど、
何故なんでしょうね??

きっとキャロル・キングやジョニ・ミッチェル等にくらべると
圧倒的に紹介されている機会が少ないのも要因のひとつだと思います。

ということで、この機会にわたくしyadgeは、
このジャニス・イアンという素晴らしい女性シンガー・ソングライターを
強く皆様方におすすめしたい次第であります♪

第26回 TOTO『TOTO/邦題:宇宙の騎士』

2018 年 03 月 31 日

●TOTO:『TOTO/邦題:宇宙の騎士』(1978年)

中心メンバーのデヴィッド・ペイチ(Key)と故ジェフ・ポーカロ(Dr)の
2人の父親が著名なミュージシャンであったことで上質な音楽DNAが受け継がれ、
かつその他のメンバーももれなくハイ・スキルのミュージシャンが
集まったという稀な例がTOTOという集合体です。

それぞれのメンバーがテクニカルで難解な演奏をするわけでは無く、
ひたすら「ポップ・ミュージック」の一部として「自らの約割」に徹した結果が、
デビューから80年代までに10曲もの全米TOP40ヒットを記録した実績に
表れていると思います。

ポーカロ:3兄弟のうち、長男:ジェフ、次男:マイク(Bass)の
2人の他界という最大の危機を乗り越え、
更に繰り返されたヴォーカリストのメンバー・チェンジを経ても尚。


今年で40周年を迎えるこの超実力派グループの存在自体が、
80年代初頭から急激に進化を遂げてきた
「音楽機材の進歩(=機械が演奏する)」に抗うものとして
「人間が奏でる楽器演奏の素晴らしさ」が
いかに大切であるかを表していると思います。

番組で何度もお話しをしていますが、
故ジェフ・ポーカロはyadgeが一番好きなドラマーです。

今後もTOTO以外の作品で
彼のドラム・プレイを番組でお聴き頂く機会があるかと思いますが、
やはり彼の一世一代の名演といえば、
4thアルバム『TOTO Ⅳ/邦題:聖なる剣』(1982年)収録の
大ヒット・ナンバー「ロザーナ」(全米2位)です。

Toto - Rosanna (Video) - YouTube

「ハーフ・タイム・シャッフル」と呼ばれる
彼独特のプレイ・スタイルは音楽界に衝撃を与え、
その後も彼の代名詞的プレイとして
多くの参加楽曲でこのパターンが用いられています。

生前にこの演奏スタイルを生で体験できなかったことは、
yadgeの音楽人生において最大の後悔のひとつです。

ジェフの後任を務めた名ドラマー達も、
このプレイ・スタイルを完璧に再現できたプレイヤーはいません。

これからも彼のプレイ・スタイルは
世の多くのドラマーが憧れる唯一無二のものとして、
ポピュラー音楽界で語り継がれることでしょう。



●THE FAMOUS ARTIST:ARETHA FRANKLIN

「QUEEN OF SOUL」

その称号が最も相応しいSOUL/R&B界の
「最重要人物」であることに異論を唱える方はいないでしょう。

まぁ、とにかく「歌唱力」がケタ外れです。

彼女の数多くの名歌唱の中で、yadgeが最初に思い浮かぶのが
ジェリー・ゴフィン&キャロル・キングの作品として有名な
「ナチュラル・ウーマン」(1967年:全米8位)です。

Aretha Franklin - (You Make Me Feel Like) A Natural Woman - Kennedy Center Honors Carole King - YouTube

作者であるキャロル・キングを前にして歌うこの映像をご覧いただければ、
彼女の歌唱力がまさに「神からの贈りもの」であることが容易にお分かり頂けます。

こんなにも素晴らしい歌唱力で自分が作った楽曲を歌ってもらえるなんて、
作家冥利に尽きますね!!

彼女は1967年から80年代までに実に40曲もの
全米TOP40ヒットを放っています。(デュエット・ナンバーを含む)

その中でも故ジョージ・マイケルとのデュエットで1位を獲得した
「愛の訪れ/原題:I Knew You Were Waiting For Me」(1987年)は
新旧のTOPシンガーの共演作として文句なしの素晴らしさでした!

George Michael, Aretha Franklin - I Knew You Were Waiting (For Me) (Official Video) - YouTube

幼少時代からゴスペル音楽によって培われた歌手としての超人的な歌唱と表現力。

これまで数えきれない女性SOUL/R&Bシンガーに
絶大な影響を与えたきた彼女の偉大すぎる功績は、
これからデビューをする未来のシンガー達にも
変わらず大きな影響力を与えることで更に大きな功績となることでしょうね!!

第25回 JEFF BECK『BLOW BY BLOW』

2018 年 03 月 24 日

●JEFF BECK:『BLOW BY BLOW』(1975年)

久しぶりにアルバム全編をじっくりと聴きましたが、
やはり彼のギター・プレイの「独創性」は
他に類を見ないものがあるなと強く思いました。

番組でもお話しました通り「3大ギタリスト」と呼ばれる
エリック・クラプトン、ジミー・ペイジと比べても、
圧倒的な「現役感」を誇る“スーパー・ギタリスト”だな、と。

ゲスト参加のギター・プレイでわたしが最も好きだと申し上げた
ティナ・ターナー「プライベート・ダンサー」(1984年)での
超独創的なギター・ソロはコチラ。
Tina Turner - Private Dancer - YouTube(2:43頃から~)

彼のプレイスタイルは、ある時期から
「指弾き(ピックを使わない)」がメインになりました。

左手の強力なフィンガリングに加えて、
アームバーやヴォリューム・コントロールを駆使して繰り広げられる
トリッキーなギター・プレイの数々は、
何度見聴きしても全く飽きることがありません。

「予定調和」が無い(=予測不可能)のです!!

70代にして尚、新たな「ロック・ギターの可能性」に挑む
彼のミュージシャンとしての姿勢には心から感服します♪



●THE FAMOUS ARTIST:RIC OCASEC

※お詫びと訂正です。

番組中で「ロックの殿堂」の授与式の日程を
「4/18」とお話ししておりましたが、正しくは「4/14」でございました。

この場をお借りしましてお詫びを申し上げます。



特徴のある歌声と、面長なルックス。

リック・オケイセックの個性は、まずその2点において既にインパクト大です。

ザ・カーズというユニークなポップセンスを持つグループの
中心メンバーとして、数多くのヒット曲を生み出して来ました。

中でも『ハートビート・シティ』(1984年)収録のシングル
「ユー・マイト・シンク」では、
MTVが最初に催した「VIDEO MUSIC AWARD」で大賞を受賞しました。
The Cars - You Might Think (OFFICIAL MUSIC VIDEO) - YouTube

彼らならではのコミカルな一面を打ち出した傑作ミュージック・ヴィデオでした。

yadgeが丁度リアル・タイムで洋楽に興味を持ち始めていた中学生時代でしたから、
アルバム『ハートビート・シティ』は本当に何度も何度も繰り返し聴いていました。
いずれこのアルバムも特集でご紹介する予定です♪

もう一人の中心メンバーだったベンジャミン・オール(Bass/Vo.)が
亡くなったのは残念ですが、4/14開催の「ロックの殿堂」の授与式で
残りの4人のメンバーによるパフォーマンスが行われることを期待したいものです!!